最近の私の好きな俳優ランキング男性1位のキム・ミンジェ×女性1位のパク・ギュヨンという組み合わせを考えてくれた人にありがとうと言いたい。
この二人のラブコメ、見ないわけがない。
「ダリとカムジャタン」作品メモ
ジャンル:ロマンティックコメディ、ミステリー
放送年:2021年
放送局:KBS2
脚本:ソン・ウネ、パク・セウン
主演:キム・ミンジェ (「偉大な誘惑者」「ブラームスは好きですか?」)
パク・ギュヨン (「セレブリティ」「Sweet Home」)
ラブコメの進化を実感できる「ネオ王道ラブコメ」
ドラマの出だしはまさに王道ベタな感じ、ちょっとしたアクシデントが原因で出会う二人、倒れこんでキス寸前になる、財閥のライバルが出てきて・・・云々。
しかもなんとなく随所に「キム秘書はいったい、なぜ?」を彷彿とさせる物が見られて、てっきり「キム秘書」の流れを汲む直球ラブコメだと思い、やっぱりベタはいいよねーなんて言いながら見始めた。
(ちなみに「キム秘書」を彷彿とさせる物とは、ヨ秘書役のファン・ボラだったり、ムハクやウンタクの住む建物だったり。「キム秘書」でキム・ミソが住んでいたアパートのロケ地に行ったことがあるが、その地域の風景とよく似ているので、おそらく同じ地区かと。)
ところが話が進むにつれて、ラブロマンス度に比例してミステリー度も上がっていき、見始めの期待値を大きく超える良作であった。
ミステリー要素は結構よく練られていて、視聴者は黒幕が誰なのかは薄々分かるものの、どのように点と点が線となるかが最後の方まで行かないとわからない。
そして何よりも、ラスト15分くらいからとんでもないトラップが仕掛けてあって、まんまと引っ掛かった私は半泣き状態で最後を駆け抜けた。ハッピーエンドで本当に良かった・・・。
と、こんな感じで、ベタなラブコメディティールを散りばめながらも密度のある構成が2018年の「キム秘書」からの進化を感じ、2020年代らしい「ネオ王道ラブコメ」だと言えるだろう。
大好きなキム・ミンジェとパク・ギュヨン
それにしてもキム・ミンジェは本当に魅力的だ。
以前ブログにも書いた「ブラームスは好きですか?」が本当に印象的で、その時の繊細なピアニスト役が頭に焼き付いていたために「コメディは大丈夫なのだろうか?」と心配していたのだが、見事にその心配を払拭してくれた。
まだ20代とのことだがどこか色気があって、でも一方でイマドキな軽やかさも持ち合わせていて、その軽やかさが本作のコメディー要素に非常にマッチしていた。
今後もいろんな役ができる役者さんだと思うので、妙にビッグになってブランドショーのフロントロウ、みたいな方向ではなく、きちんとドラマに出続けていってほしい。
パク・ギュヨンの方はというと、「セレブリティ」を見た時に心を鷲掴みにされて以来ウォッチしていこうと思っている女優さんだ。
ステレオタイプの美女ではなく、透明感とキュートさにどこかクールな雰囲気もあって、新世代のミューズとはこういう人なのではないかと思っている。