突然ですが、日本のドラマの感想です。
韓国ドラマの個人的感想をつらつら書き留める、というのが当ブログのコンセプトではあるが、久し振りに見た日本のドラマがかなりの力作であったので、どうしても書き残しておきたくなってしまった。
「御手洗家、炎上する」作品メモ
ジャンル:ミステリー
放送年:2023年
放送局:Netflix
脚本:金子ありさ
かなり骨格がしっかりしたミステリーです。
総合病院を経営する家庭で裕福に幸せに暮らしていた姉妹。ある日キッチンからの失火が原因で家は全焼し、責任を感じた母は父と離婚してしまう。
火事から人生が一転してしまった母娘たちだが、その失火に疑問を感じた姉の杏子(永野芽郁)は、かつて自分たちが暮らしていた御手洗家にメイドとして侵入する。
そこには父の後妻として君臨する御手洗真希子(鈴木京香)がいた。
マンガが原作のストーリーのようだが、非常によく練られていて、ラストは大方の視聴者の予想の裏の裏を行く結末であった。
またミステリーの展開だけでなく、人物描写も巧みなので作品世界にすぐに没入し一気見してしまった。
鈴木京香に圧倒されよ。
もう何と言っても鈴木京香である。
この先品は鈴木京香に始まり鈴木京香に終わるというか、鈴木京香がこの作品を成り立たせているとも言えるし、逆にこの作品が鈴木京香を更に輝かせるとも言え、とにかく鈴木京香度MAXな作品である。
この御手洗真紀子という役を他の女優さんが演じているところを色々想像してみもしたが、誰もしっくりこず、やはり鈴木京香が圧倒的に御手洗真希子なのであった。
鈴木京香は「大女優」という称号がふさわしい最後の女優さんだと思う。
次世代として長澤まさみや綾瀬はるかにこのポジションを狙ってもらいたいものだが、「圧倒感」がまだ足りず、今後もなかなか「大女優」は現れなさそうだ。
あと、工藤阿須加について。
最後にしっかり見た工藤阿須加は「家売るオンナ」の生真面目な後輩クンキャラだったので、このまま小泉孝太郎路線をいくのかと思っていたが、今作品では最初は工藤阿須賀と分からないくらいの変貌ぶり、こんな陰を背負った雰囲気も出せるのかと驚いた。
一皮むけたなあ、と。
ずっと彼をウォッチしていたわけではないので、どこがターニングポイントだったのかはわからないが、今作品の工藤阿須加はぜひ見ておいた方が良い。